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疲れを科学する(Ⅷ)

 皆さん、疲れを次に日に残したくはないですよね?そのためには、どのような事をこころがければ良いのでしょうか。まず、大原則としてあるのが食養生と規則正しい生活であることは以前述べた通りです。そして、病的な慢性疲労症候群のような状態にあるのであれば、まずは病院などで診てもらいましょう。その点は、ご了承ください。

 一般的な疲労・倦怠感、精神的な疲労や苦痛などは大方、規則正しい生活で改善が可能です。特に重要なものが“睡眠”です。というか、より正確な言葉でお伝えすると『睡眠の質』です。睡眠は眠りの深さによりいくつかの段階があります。大きく分けると2つ(レム睡眠/ノンレム睡眠)。更に細かく分けると4つ(レム睡眠とノンレム睡眠をまたそれぞれ2つずつの段階に分けることが可能)ほど。

 レム睡眠(REM sleep)のレム(REM)とは、Rapid Eye Movement の略で睡眠時に眼球が動いている状態です。夢を見ていると言われている時間帯で、脳は働いています。浅い眠りとも言われており、夜中に声をかけられたり物音がしたりしてスっと目が覚めてしまうのはこのレム睡眠時です。ノンレム睡眠とは、眼球が動いていない睡眠で脳も休んでいると言われています。これが深い眠りで、この時に無理矢理起こされてしまうと、寝足りない感じがしたり、しばらくの間ボーッとしたりする状態になってしまいがちです。

 睡眠薬睡眠の導入には役に立ちますが、深い眠りに対しては妨げになるようです。睡眠薬を使っても寝足りない・眠い状況が改善しない昼の集中力ややる気が持続しないなどの場合は、睡眠障害(睡眠トラブル・睡眠の質の問題)の可能性が考えられます。

 全体的に睡眠の質に問題がある方の多くは、強いストレス環境下にある場合が多く、活性酸素も多く発生していることが考えられます。コルチゾールなどの分泌が高ければ、その分だけ活性酸素の発生量も増加していくので、血液検査などで表示されていれば確認してみてください。自分の身体がどれだけ活性酸素の攻撃を受けているのかを客観的に知りたければ、8-OHdGという物質量を測定する方法などで検査することもできます。

 根本を改善したければ、ストレス源を何とかするべきなのですが、そう簡単に処理できるものではないですよね。簡単に処理できないものだからストレスになるわけなので。まずは、上記のように睡眠改善を図ることが手っ取り早いのですが、その補助となるものがミネラルSODなどです。

 食品(全体食のことで成分を取り出したものではない)中のミネラルは身体に吸収しやすいものが比較的多いです。ただ、加工されたものは身体に取り込みにくいものが多いです。土の中には各種ミネラルが大量に含まれていますが、土を口の中に入れてもそのまま排泄されてしまいますよね。身体に取り込みにくい形になってしまっているからです。加工食品で【▽▽を○○mg配合】と謳っていても、身体に取り込まれる量は一体どれくらいになるのでしょうか。しっかりとヒトでの吸収率を書いて欲しいものです。そもそも身体に取り込むためにはトランスポーターなど様々なものが関わってくるので、バランスが行き過ぎたものではかえって人体に害を及ぼすこともあるわけで…。

 サプリメントはなるべく天然由来のバランスが取れたもので補ってください。濃縮のための加工は理解出来ますが、単一成分などを取り出したものなどに関しては、個人的には手を出したくないと思っています。サプリメントブームもひとまず沈静化してきましたが、落とし穴があるので注意が必要です。

 食品中のSODは直接体内に取り込まれて働いてくれるとは考えにくいですが、腸内で大量に活動してくれている細菌達が吐き出す活性酸素などに対して有効に働いてくれます。腸の炎症などに対しても役立ってくれるでしょう。血液中に吸収されてしまう前に活性酸素を消去できれば、血管や各臓器などへの影響も軽減できるはずです。

 そして、SODにはミネラルが必要でしたね。しっかりとSOD働いてもらうためには、ミネラルもしっかりととっておかねばならないのです。ミネラルは体内に吸収されて行きますので、体内にあるSODに届けられれば、そこのSODがしっかりと働いてくれます。ですから、バランスのとれたミネラル食というべきものを摂取していくと良いでしょう。言い換えれば『ミネラルの質』を考えて摂ってくださいということです。

 他には、腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えることを心がけてくださいということです。詳しくは『ブラックボックスといわれる場所』というシリーに書きましたが、身体の最大の免疫機関は腸です。腸に生息する細菌数は1,000兆個以上です。ヒトの細胞が60兆個と言われていますから、それはもう、圧倒的な数なのです。それらの細菌が、日々活動しているわけなので、腸では毎日どれだけの活性酸素が発生しているか…。

 個人的なお奨めとしては、腸内細菌叢(腸内フローラ)整えてから必要なミネラルを補給するとともにSODを日々腸内に届けると良いかと思います。そして、定期的に腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えることを忘れないこと。金欠病という病気にかかってしまうかもしれませんが、そちらの病気は無理のない程度他ごとを節制しながら自分や家族の健康に気を配って生活をしていきたいと思います。健康な身体というのは、本当に有り難いものなのだから。病気をしてから実感するより、病気をする前に気付きたい。皆さんにも気付いていただきたい一心で余分な情報まで書いてしまいました。

 次回は、漢方的な観点から『崩れてしまったバランスを調和する』という視点から述べようと思います。

つづく)      疲れを科学する(Ⅶ)はこちから。