こむら返り(Ⅲ)
前回は、「筋肉がつる」=【筋肉が激しく締まっている(強縮し、収斂している)】ということをお話させてもらいました。
今回は、【筋肉の種類】を説明させてもらいますね。
筋肉は大きく分けて、
・骨格筋
・内臓筋
という2種類の筋肉があります。それぞれ特徴があります。その特徴とは…
【骨格筋】~瞬発性に優れ、大きな力を出せる。反面、エネルギーを消費しやすく疲れやすい。
【内臓筋】~瞬発性はないが、持久力がある。エネルギーはそれほど消費しない。
つまり、骨格筋は馬力が強い筋肉で、内臓筋はエコタイプということですね。実は、もう1種類の特殊な筋肉があり、この両者のハイブリット型です。良いところを兼ね備えているものがあります。それが、【心筋】。心臓壁の筋肉です。全部この筋肉なら良いかもしれませんが、それを養うためにはどれくらいエネルギーを補給しなければならないのかなぁ?心臓自体に栄養やエネルギーを送るための血管(冠状動脈)があるのですが、全身すべての筋肉にそれだけ新鮮な血液を送り込むのは難しいでしょう。
筋肉の見た目で分ける呼び方もあります。それが、横紋筋と平滑筋。筋肉はほぐしていくと繊維状の筋が幾重にも重なっている状態で骨と骨をつないでいます。その繊維状のものを【筋繊維】と呼びます。骨格筋と心筋は、筋繊維に横の縞模様が見えるので横紋筋と呼ばれ、内臓筋は横紋が観察されないので平滑筋と呼ばれます。
あと、自分の意思でコントロールできるかできないかで分ける呼び方もあります。コントロールできる骨格筋を【随意筋(体性神経の支配下)】、自分の意志ではコントロールできない心筋および内臓筋を【不随意筋(自律神経の支配下)】と呼びます。歩こうと思えば、手足の筋肉や腰、肩などの筋肉が動きますよね。意識して自分で筋肉を動かせる部分のものを【随意筋】、心臓とか血管とか内蔵の筋肉は意識して動かしてなんかいませんよね。寝たら停まってしまうということは無いので。そういう自分の意識ではコントロールしていない部分のものを【不随意筋】と呼ぶわけです。
まあ、全身がハイブリット型の心筋だと、疲れにくくて良い面もありますが、不随意に動くので動きたい方へ行けないですね。困ったものだ。余談ですが、筋肉は骨に直接くっついているわけではなく、骨には腱があり、《骨~腱~筋肉~腱~骨》と繋がっています。有名な腱が『アキレス腱』ですね。
あまり暴走しすぎるのも良くないので、この辺りで今回の執筆活動をコントロール下に置こうと思います。次回は、【そもそも筋肉はどうやって動いているの?】ということについてお話させてもらいます。