ベースアップ(Ⅴ)
では、今回は主に立位に関してご紹介します。立っている時も姿勢維持にエネルギーを費やしています。正しい姿勢であれば、基礎代謝もUPします。具体的にはどのように作用するのでしょうか?
姿勢を正すとまず肺が開きます。基礎代謝をUPさせるためには、ある程度の肺活量が絶対に必要です。その肺活量がまず増えます。さらにお尻を引き締めて立つことを意識すると様々な筋肉を有効に使えます。綺麗な立ち姿、格好良い立ち姿にも近づけますよ~!
ではまず、背骨について見てみましょう。背骨の形や歪みを知っているとより意識し易くなると思いますので。
意外と思う人もいるかもしれませんが、正常な背骨というのは、S字型をしています。その方がより重いものがのしかかってきても柔軟に支えられるからだと言われています。棒のような直線だと、衝撃は緩和されることなく一気に上から下まで突き抜けてしまいます。柔軟性に富んだ理想の形と言えるでしょう。
ところが、猫背になってくると背骨が直線的になってきてしまいます。身体の柔軟性も徐々に失われていきます。筋肉質の人は、筋肉で周りを支えるので肩こりや腰痛も発生しやすくなると考えられます。 70~80代の人に多くなってきますが、腰が曲がっている人の背骨は猫背の人よりも更に背骨が直線的でなおかつ頭の重さによって前傾姿勢に偏ってきます。筋肉で支えようにも、筋肉自体が萎えてしまっている場合が多いので、身体の柔軟性はさらに低下してしまった状態です。
筋肉が衰えれば、基礎代謝量も下がります。そのような事態を避けるためにも、まずは姿勢を正してみては如何でしょうか。