ベースアップ(Ⅳ)
前回に引き続き、2つ目の方法を紹介します。それは、“姿勢を正す”ということです。
『えっΣ(゚д゚;)! それだけ??』と思う方もいるかもしれませんが、姿勢を維持するのに、結構なエネルギーを費やしているんですよ。普段、意識していないからといって、エネルギーが消費されていないということは無いんです。例えば、片足立ちで一方の足は腿から膝まで水平にし、その状態を少しの間キープしてみてください。直ぐにふらつくでしょうし、大腿筋(腿の筋肉)もプルプルしてくるのではないでしょうか。 不安定な姿勢だからエネルギーを使っているわけではありません。ヒトは同じ姿勢で居続けることは難しいということの例えです。座っていても、ちょっと背筋を伸ばして、背もたれに寄りかからない状態をキープしてみてください。ほとんどの人は、数分で疲れてくることでしょう。私もその一人ですが、姿勢があまりよろしくない状態だったことを示しています。 普段から姿勢を正すことに気をつけている人にとっては、殆ど苦にはならないでしょう。それだけ普段から正しい姿勢を維持するためにエネルギーを使っているということです。正しい姿勢で居続けることに直ぐに疲れてしまう人は、姿勢が良くない状態で普段は過ごしているということです。悪い姿勢で居続けると、背骨が歪んだりして、ひどい場合には内蔵にまで影響してくることさえあります。折角なので、姿勢を正して健康的な日常を過ごすとともに、エネルギー代謝を高め、基礎代謝量も上げてみようではありませんか。
では、正しい姿勢とはどういったものでしょうか?まず、意外と多くの時間を費やしている座位(座った状態)に関して触れてみましょう。
・背もたれにもたれかからない
・座面(お尻や腿が乗るところ)が後ろに傾いている椅子には極力座らない
・お尻の後ろ側を上げるように意識する
・パソコンおよび作業画面などは座った位置の正面に来るようにセッティングする
・顎を引き、胸を張るように意識する
上記のことが基本です。もう少し細かいことは、図で示しますね!
なお、直ぐにポイントとなることが 意識の範疇外 になってしまう場合、骨盤の上あたりの腰のくぼみに筒状のバスタオルを挟んでおくと良い姿勢に近づけます。 座位以外の姿勢も順次紹介していきます。