サイレントキラー(Ⅰ)
皆さん、“静かなる殺し屋”の異名を持つ病をご存知でしょうか?自分でわかる症状(自覚症状)が現れずに進行していき、知らず知らずのうちに深刻な状況となり、やがて致命的な合併症を誘発する病気のことです。
実は、いくつか警鐘を鳴らされている病があるのです。それは、『高血圧』・『脂質異常症』・『卵巣ガン』などです。
ガンに関しては以前書かせてもらいましたので、そちらを参照ください。今回は、意外と多くの方が罹患しているにもかかわらず、ほとんど危険性が認識されていなかったり、軽視されがちな『高血圧』について記載させてもらいます。
『脂質異常』に関しては、メタボリックシンドロームやLDL、コレステロールなどが取り沙汰されたため、注視している方々が多いです。血液中の中性脂肪およびコレステロールの数値が高い方は食事に気を使っていることでしょう。
一方、『高血圧』はというと「え?高血圧なんですか。で、何か危険があるんでしょうかねぇ?とりあえず、塩分を控えれば良いですか?」という程度の認識でしかない方が大勢います。特に働き盛りの年代や部下を持つ責任ある立場の方たちにその傾向が強いです。小中学生のお孫さんがいらっしゃる定年を迎えた方たちは、ご自身の体調のことで注意を払っている方々が多いですね。
血圧を図るのは器具が必要であるし、面倒くさいことかもしれませんが、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳血管障害(脳卒中・脳溢血・くも膜下出血・脳梗塞)の温床とも成り得るものなので、充分な経過観察をしていただきたいものです。
(つづく)