サイレントキラー(Ⅱ)
不安だけ煽っても仕方ありませんよね。高血圧についての概略は、厚生労働省のホームページにも記載されています。ご興味のある方は、そちらも閲覧してみてください。今回は、そもそも【血圧】とは何かということから説明させてもらいます。
【血圧】というのは、読んで字のごとく、「血液の圧力」のことです。心臓から送り出された血液が血管を通過する際に血管壁を押す力のことです。
血圧を測定する際に、数値を2回測りとって記載されますよね。最高血圧(収縮期血圧)と最低血圧(拡張期血圧)。これには、それぞれ意味があります。
心臓の動きと関連しており、心臓が血液を送り出す際に心臓は収縮します。そうすると、血液が勢いよく押し出され、血管を押し広げながら脈を打って全身へと流れていきます。そのとき、血管には押し広げられる力が加わります。その力を最高血圧として記録しているということです。
逆に、心臓が拡がるときには、血管は元に戻ろうとするので、血圧は低くなります。これが最低血圧。どちらも、心臓の力を示す数値の1つです。心臓は1分間に60~70回拍動しています。1回1回が強い力で押し出さなければならないとなると心臓の負担は・・・。
血圧の目安は、以下の通りです。運動直後であれば、当然血圧は高くなります。測定の際には、平常時の状態で測ってください。また、ご自宅ですとリラックスできる状況にあると考えられますので、一般的に数値は低めに出てきやすくなります。参考値を追記しておきます。
・至適血圧(最も良い状態) 119mmHgまで/79mmHgまで
・正常血圧(正常範囲内の状態) 120mmHg以上129mmHgまで/80mmHg以上84mmHgまで
・正常高値血圧(予備軍の状態) 130mmHg以上139mmHgまで/85mmHg以上89mmHgまで
・Ⅰ度高血圧(軽度ではあるが高血圧の状態) 140mmHg以上159mmHgまで/90mmHg以上99mmHgまで
・Ⅱ度高血圧(要注意な高血圧の状態) 160mmHg以上179mmHgまで/100mmHg以上109mmHgまで
・Ⅲ度高血圧(重症の高血圧の状態) 180mmHg以上/110mmHg以上
《自宅で測定した際の参考値》
・正常範囲内血圧 125mmHgまで/80mmHgまで
・高血圧と判断される血圧 135mmHg以上/85mmHg以上