足腰の弱りはどこから?(Ⅲ)
前回に引き続き、『ロコモティブシンドローム』についてもう少し見識を深めたいと思います。
ロコモティブシンドロームの主な症状をまとめてみると以下のようになります。
Ⅰ.関節などの痛み
Ⅱ.骨の変形
Ⅲ.関節の動きの制限
Ⅳ.筋力低下
Ⅴ.バランス能力の低下 など
どの症状が重症化してしまっても、歩くことが困難になってしまうことがお分かりいただけることでしょう。
軽度のロコモティブシンドロームに関しては、日常生活にはほぼ影響しません。仮にあったとしても、すごく軽微なことです。症状が進むにつれ、少しずつ症状が重くなり、介助の必要具合が増してきます。杖や歩行器の補助から始まり、何らかの介助が必要になってきたものが中等度。人の手を借りる必要が生じてくるようになった場合は、重度と判断されます。
普段の生活の中の何気ない動作の中に、自分の足腰の弱りに気づく方法があります。それは、少し意識して自分に目を向けてあげることで良いわけです。具体的には、
・食料品の買い出しに行った帰りの荷物を持って帰ることが辛い
・布団を干したり取り込む際に上げ下ろしがきつい
などといった普段の掃除や洗濯、買い出しの際に気づくことができるのです。
まず第一に、人にばかり目を向けるのではなく自分に目を向け【気づく】ということが絶対大事なことなのですが、次に何をすれば良いのかということを知ってほしいと思います。