寿命 100年 年齢と身体の状態 ( 霊枢 54 天年篇 )
● 人の寿命は100年として、その間の気血の盛衰の模様は以下のようです。
(ザックリと10年単位で区切っています。)
10歳になると、
五臓の機能が完全となり、気血が滑らかに全身を循環する。
足の動きが軽やかになって、よく走り回るようになる。
20歳になると、
気血の運行がますます盛んに巡り、肉付きも良くなり、落ち着いて走るようになる。
30歳になると、
五臓の働きが安定し、肉付きもしっかりし、気血のめぐりも一段と盛んになり、
ゆったりと歩くようになる。
40歳になると、
五臓六腑十二経脈のすべてがみな完成し終わり、成長しなくなり、
段々皮膚のキメも粗くなり、顔面もツヤを失い始め、髪も少し白くなる。
精神的には安定し、物事に動じなくなり、静かに座っている事を好むようになる。
50歳になると、
肝の気が衰えはじめ、胆汁の分泌が減り、視力が低下していく。
60歳になると、
心の気が衰えはじめ、ものごとを悲観的に見るようになり、
気血の運行に滑らかさを欠いて、伏せているのを好むようになる。
70歳になると、
脾の気が衰えはじめ、営養が充分でなく、皮膚はツヤを失ってシワがよってくる。
80歳になると、
肺の気が衰え、頭がボケておかしな事を言い出す。
90歳になると、
腎の気が衰え、肝・心・脾・肺の臓の経脈もうつろになり、気血の運行が渋滞する。
100歳になると、
五臓の気が全て衰え、神気が抜け去り、肉体と精気とが離れ離れになり、
形骸だけ残して終わる。
大雑把に10年単位でみると、以上のようにされています。
● 100年の天寿を全うすることが出来るか、望診(目で見て)で知る方法は
鼻が長く高く、顎や頬がガッシリと張っているのは、
呼吸と咀嚼が完全に行われている事がわかり、
顔面の上中下の各部の彫りが深くて調和しているのは、
骨組みが丈夫で肉ずきが良い事がわかる。
このような人は、100年の寿命を全うすることができる。
《 2012年12月18日 年齢と成長 》も参照して下さい。
ということですので、調和のとれた生活を送りましょう。