漢方薬の決め方には、色々な方法があります
『初級漢方相談』
西洋医学と同じように、病名ごとに定められた漢方薬の中から選び出す方法(病名漢方)。「膝の痛みには、アトピーには、不眠には、めまいには、更年期には、この漢方薬を」と、漢方薬を 主訴の病名や症状を伺うだけで決めている、最近のテレビコマーシャルに多いパターン。数分で漢方薬を選びます。
『中級漢方相談』
一般に販売されている漢方薬の解説本や傷寒論・金匱要略を学習し、これらの本に書かれている症状にほぼ的合している漢方薬を照らし合わせて選び出して決める方法。
外側(表面)に出ている症状は非常に似ていても、病理が異なっている場合、根本的な改善がなされていません。
『上級漢方相談』
全身症状をお聞する事によって、素問や霊枢に記載された五臓六腑の生理作用に異常を生じた場所や原因『どこで(五臓六腑の)、何が(気・血・水)、どうなった(不足・停滞・過剰)か』を考え、一人一人の病因・病理に合った漢方薬を用いる事によって根本から症状が改善されます。また、その病気や症状の原因が生活・食の不養生にもあれば、これも改善していただく事でより早く薬の効果も表れ、また再発予防ができる生活習慣も身につきます。
益久薬局では、『素問と霊枢』も活用し、日々相談に運用しています。