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ガンというもの(Ⅲ)

 なぜガンは困ったことに転移が早いのでしょうか?

 他の病気は特定の部分で発症しても、どこか他の臓器へ著しく影響を与えることは少ないですよね。もちろん、負担はかけますが。

 例えば、風邪をひいた場合、喉や肺など気管に関係している部分に症状が出てきますが、心臓や肝臓などに著しく影響を与えますか?熱などで頭痛を引き起こし、心拍数が上がることはありますが、それは身体の防衛反応の結果ですよね。風邪を侮って欲しくはありませんが、私はガンの方が怖いです。

 そもそも、ガンとは何か異常が起きたとは言え、自分自身の細胞のわけです。身体の異常感知システムからすると見分けにくいものということですね。だから、一度発生し大きく育ってしまったガンは、ほぼ自分自身と見なされてしまっているので、自分の防衛システムだけでは退治しきれない状態になってしまっていることになります。

 それが、血流リンパ液流れに乗って転移する。自身の防衛システムでは退治しきれないそうなれば、やがて全身に広がってしまいます。だから、早期発見して、手術や抗ガン剤などで芽のうちに摘んでおきたいのです。数日前、ちょうど有名人の方が乳ガンで全身転移していることを打ち明ける発表をされていました。その方は「治療拒否」という選択をした模様ですが、それもご自身のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を考えての価値ある選択だとお見受け致します。

 抗ガン剤は、副作用が激しいものが多いですね。それも、自分自身の正常な細胞に近いガン細胞を叩くように開発されたとは言え、どうしても現段階ではガン細胞だけを攻撃することはできないからです。一因として、正常な他の自分自身の細胞まで攻撃してしまうため、激しい副作用が発生してしまうわけです。

 すべての抗ガン剤が、激しい苦痛を伴うわけではありません。そこは誤解しないでください。また、新しい薬も開発されています。何を選択するのかは、医師や薬剤師ではなく、あなたご自身です。QOLを尊重する方もいらっしゃるでしょうし、延命治療や進行緩和治療などを目的とする方もおられるでしょう。ご自身の身体のことですので、ご自身で方針をお決めになっていただくのが最良だと私は思います。

 アドバイスは様々な人から聞くと良いでしょう。もちろん、医師・薬剤師・看護師にも。そして、ご家族にも。個人的には、免疫賦活化(自分の免疫力・防衛力を元気づける)させることが良いかと思います。

つづく)      ガンというもの(Ⅱ)はこちらから。