脈で分かること (その2)
東洋医学では、西洋医学と異なった考え方で、下記のように左右6ヵ所の脈の状態を参考資料の一部として五臓六腑の状態を観察しています。
左の脈で手首よりから肘方向に、指3本分3ヵ所で、心・肝・腎の活動状態を観察しています。
心は血液を全身に巡らす活動を行い、肝は血を貯え心に送り出す活動を行い、腎はリンパ液などの赤い血以外の水分体液に関係しています。
右の脈で手首よりから肘方向に、指3本分3ヵ所で、肺・脾・心包三焦の活動状態を観察しています。
肺は呼吸で気(酸素)を取り込み全身に巡らす活動を行い、 脾は口に入った飲食物から栄養を消化吸収する活動を行い、心包は体の上部・中部・下部(これらを合わせて三焦と言います)の巡りを現わしています。
この左右6ヵ所の脈の状態も参考資料の一部として五臓六腑の状態を観察します。