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6月の花 くちなし : 2 実

晩秋にくちなしの木に完熟した果実を採集し、7日以上霜に当てよく乾燥した、くちなしの果実の乾燥品をさんしし、漢方では、山梔子とか梔子とか言い、消炎剤として用います。

漢方著書、大和本草人には
『家に植えたものは、薬に用うるなかれ。
薬には山にあるを用う。故に山梔子という』とあります。
黄疸・吐血などの諸出血・胃炎や口内炎・歯肉炎などの諸炎症・食道狭窄・深い悩みがあって眠れない不眠・胸ふさがるような状態などに用いられます。

黒焼きにした粉を、鼻血が止まらない時に鼻に吹きこむとか、白湯で飲む。かぜや痰・咳の時にも服用。
乾燥品を煎じて飲むと、利尿・鎮静・止血・充血・頭痛にもよい。
粉末にして、打ち身やねんざにウドン粉を同量混ぜ、1/10のおろし生姜を加え、酒か酢で練って患部に貼る。また、黄柏末(キハダ)と同量混ぜ、酒か酢で練って患部に貼る。