脳の唯一のエネルギー源って?
2013年のセンター試験が19日、20日で終わりましたね。国公立およびセンター試験を利用する私立大学の受験生の皆様、お疲れ様でした。全力を尽くせたでしょうか。何事であっても、何かに向けて直向きに頑張れる姿はかっこいいですね!!
ところで、神経細胞って不思議だと思いませんか?
皮膚など多くの細胞は、傷つくと自己修復機能が働いて元通りの形に治癒していきます。でも、神経細胞は一度分化しきってしまうと、何らかの事故で細胞が傷ついてしまえば元には戻ることができません。中枢神経が損傷すると大事ですね。脊椎(背骨)を傷つけると下半身付随、脳溢血(のういっけつ)では場合によっては半身不随(右側・左側)などが起こります。
怖い話はそれぐらいにしておき、これらの神経細胞のエネルギー源ってご存知ですか?それは、ブドウ糖というものです。デンプンを消化酵素で分解していくと最終的にブドウ糖という物質になって、小腸から取り込まれます。取り込まれたブドウ糖は、血流で脳まで運ばれ、神経細胞の塊である脳で大量に消費されます。実に、取り込まれたブドウ糖の1/4が、脳で使われると言われています。それだけ、たくさん脳みそを使っているってことですね!!
余談ですが、私は大事な試験の日、ブドウ糖かブドウ糖入りのチョコレートを持って試験会場に行き、15分~30分くらい前に口の中へ入れて味わっていました。昼ごはんも腹6~7分目くらいで済ませ、午後の試験開始15分~30分くらい前に再び口の中へ。という具合に活用していました。
ブドウ糖は、デンプンが変化していったものですので、米・小麦・とうもろこしなどの穀物を食べていれば、栄養素としては十分です。朝から頭をスッキリ させて仕事をしたい方は、朝食にデンプン質のものを摂った方が良いでしょう。基本的に朝食は抜かないように心がけたいものです。特にお子様は。
パンは比較的早く消化されます。出社してすぐに仕事に取り掛かる場合はパンが適していますね。まあ、腹持ちが良くないのが難点ですが。その点、ご飯は消化に時間がかかるので、腹持ちが良いです。持久的に活動の源を脳へ送り込みたいのであれば、ご飯をお薦めします。給食まで元気に過ごす小中学生には、やはりご飯をお薦めします。早くから脳を働かせたければ、よく噛んで食事しましょう。噛む刺激も、脳には重要なんですよ!
脳の重さは体重の約2%くらい。でも、エネルギーの消費量は極めて高いのです。その脳でエネルギー源となり得るのは、唯一ブドウ糖のみ。ですから、効率よく脳を活用したければ、デンプン質のものをしっかりと噛んで食べましょう。