好きな漫画の一つに、『鋼の錬金術師  FULLMETAL  ALCHEMIST』というものがあります。その中に、【七つの大罪】が形を成してキャラクターとして出てきます。罪といっても、所謂「罪」そのものを指しているわけではなく、ヒトにその性質が根源にあるからこそ、ヒトを犯罪に奔らせる欲望や感情のことですね。かなり昔、ロードショーか何かで、チラッと見た記憶があります。内容は全くもって覚えていませんが…　　(｡･ ω<)ゞ

　その「罪」、じゃなくて、この場では敢えて『欲』と言い直しますが、それは、「傲慢( pride )」・「嫉妬( envy )」・「憤怒( wrath )」・「怠惰( sloth )」・「強欲( greed )」・「暴食( gluttony )」・「色欲( lust )」の七つです。ハガレン作者の荒川弘さん（女性）の描写は、素晴らしいと思います。それぞれのキャラクターが、実に絶妙なバランスでストーリーを構築しています。

　このままだと話がどんどん逸れていってしまいそうなので、この辺でそろそろ本題に入りたいと思いますが、先日の記事（2013.1.14　不内外因 ： 房労　参照）で、「色欲( lust )」と腎の関連を書きました。実は、他にも内臓と関連することはたくさんあるのです。

　漢方では、五臓（肝・心・脾＆胃・肺・腎）は、感情と密接に関わっていると考えられています。詳しくは徐々に明らかにしていきますが、「憤怒」まで行かないにしても、いつもカリカリしている・怒りっぽい人は、肝に症状が出やすいです。「怠惰」ではないのでしょうが、やる気が出ない・何かにビクビクしている・声が細い人は、腎に症状が出やすいでしょう。それ以外にも、臓器と特徴がある症状はあります。まあ、それだけで判断すべきではないのですが…。

　漢方は、四診といって《望診》・《聞診》・《切診》・《問診》という大きく分けると4つの手法を用いて診断し、お一人お一人に合う漢方薬を調合（選定）し、処方します。少しの改善が見られたり、主訴が変わったりしてくれば、処方内容を加減したり、変更したりもします。

　生活を改善し、体調を整えていけば、自然と体質は改善されていきます。食事内容なども伺うのは、より的確な処方や食事指導を行うためです。もし、不安があるのであれば、かかりつけの医師や薬剤師・登録販売者に相談してみては如何でしょうか？益久薬局では、食事指導も含めて問診させて貰っています。良い意味でも悪い意味でも「塵も積もれば山となる」です。日頃のケアを心がけましょう。