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病因 《 不内外因 》 : 房労(房事過多)

 漢方では、男女が交わる性行為の事を、『 房事 』 と言い、房事の行い過ぎ(房事過多)による疲労を 『 房労 』 と言います。

 人間には七欲があるといわれています。食欲・金銭欲・物欲・色欲・権力欲・名誉欲・睡眠欲で、色欲(性欲)もその一つです。度が過ぎると病気になります。

 漢方理論ができた2000年以上前には、現在のような様々な娯楽はなく、日が沈み真っ暗になると色欲に走り房事の快楽の機会が多くなり、病気の最大の原因になっていたので、養生の一つとして重要視されていました。

 漢方では、房事の行為を行う事で一番負担をかける臓はと考えています。
 房事を行う時には、五臓の腎の陽気が活動的になると考えます。房事を静かに行うことはなく、活動的で、陽気を多く消耗します。

 男性の場合
、放出する精液は、腎の蔵している精で、この精は肝の血の変形したものでもあり、腎と肝に蔵している大切な精や血の不足を引き起こします。
 従いまして、男性の房事は腎の陽気・腎精・肝血などの不足をきたしますので、気血を作る脾の弱い方・肝の蔵する血の少ない方・腎の精や陽気が少ない方(房事の翌朝下痢をする男性)などは過度にならないように気を付けましょう。

 女性の場合、放出される愛液は汗の変形したもので、この汗も血の一部ではありますが、男性ほど負担はかかりません。しかし過度になれば血が不足し目の下にくまが出ますので、元々肝の蔵する血が少なく、くまの出やすい方は更なる血の不足にご注意下さい。

参考までに漢方の古典医学書の記載を紹介しておきます。 
年齢とセックスの回数
20歳代は 4日に1回
30歳代は 8日に1回
40歳代は16日に1回
50歳代は20日に1回
60歳代はしない方がよい(体力のある場合は30日に1回)