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病を発生する病因(原因)の総論

 漢方的に発病・発症する原因は《素因》・《不内外因》・《内因》・《外因》の4つに分類されます。これらは、漢方薬を決定する為にも応用しますが、その方の回復を早める為にも、再発防にも応用します。

《素因》                                                                      持って生まれた体質のこと。                                                                       完全に健康な人はいません。各人持って生まれた体質(各臓の弱さ)があります。漢方では、肝虚体質・脾虚体質・肺虚体質・腎虚体質等に体質を分類します。                            現時点で当人は異常な苦痛や症状を感じていなくても、『話し方(聞診)や顔つき(望診)に特徴がある』『性格等に各人偏りがある』ということがありますよね。                                             性格は各臓器に影響を与え、負担をかけますので、漢方では病因の一つになります。    例えば、今は健康で症状がなくても(自覚症状が無い)、親の年齢になると同じ病気になってしまうことがあります。また何事にも几帳面な方は、肝に負担をかけやすく血の停滞や血の不足による病症を生じます。                                                                持って生まれた弱さの素因の上に他の3つの病因(外因・内因・不内外因)が重なって発症します。漢方では常にその方の素因を補う事も考えています。

《内因》                                                                      感情(怒り・喜び・悲しみ憂う・思い悩む・驚き恐れる)や精神的ストレス。                                    これらが、各特定の臓器に負担をかけ、色々な症状を発症するようになります。 直接関係の深い臓器に症状が現れることもありますし、一見すると関係がなさそうな部分に症状が現れることもあります。その根本的な原因を探っていくことで、『何が、どの臓器に、どのように負担をかけているのか』を探り当て、処方する漢方薬を決定します。

《外因》                                                                        自然環境(風・寒・暑・湿・燥・火)や細菌・ウイルスでも病気の原因になります。                             ただし、これらは(身体の中の何かが不足している状態で、不足していることが多い)がなければ侵入しません。風邪が流行しても全員が発病するわけではありませんよね。風邪に罹る方は、五臓の何処かにがあるからです。また症状の出方も虚の状態により色々変わります。

《不内外因》                                                                上記以外の原因   食習慣・生活習慣・過労・出産 など                                                   これらが、ある特定の臓器に負担をかけ、色々な症状を感じるようになります。内因と同様に特定原因を探り、ひとりひとりにあった漢方薬を決定していきます。

それぞれの各論は、後日少しずつ紹介していきたいと思っています。

なお、一部はすでに紹介しておりますのでご覧下さい。食習慣の一つ、味の片寄りについて(五味について)2012.12.28。   生活習慣の一つ、肉体的過労について2012.12.25、   冬(夜)の養生2012.12.21。