一月七日ということで...七草粥、作りました。
「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベ(ハコベラ)・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」が一般的ですよね。地方によっては多少アレンジが異なるようですが (^-^)
調べてみると、どうも江戸時代からの風習のようです。これら七草は、早春にいち早く芽吹くということで、「邪気を払う」ものと見立てられたようです。新年から、いち早く『伸びる・芽が出る』ってゲン担ぎにもいいですよね!!
さらにさらに、これらは生薬ですから、体にも良い。おせち料理など少し「濃い目の味付けをされた料理」が続く正月で胃腸に負担をかけた後に粥で食べるわけですから、整腸作用もありますね。
栄養面で見てみると、セリには鉄分が多く含まれているので血液の量を増やしてくれることが期待できますね。ただ、漢方の「血」とは少し概念が違いますけど。他にも、食欲増進と更年期障害の予防。
ナズナは余分な熱を取ってくれます。そして、利尿作用もあるため、身体の中に余分に溜め込んでしまっている水分を外へ出してくれるように働きます。つまり、腹痛や下痢に対して良いということですね。大腸や腎臓に効果がありそうです。あとは、肝臓の機能も整えると言われています。
ゴギョウは咳やのど痛に効くと言われています。ハコベ(ハコベラ)は胃腸を整える作用、歯痛、母乳の分泌にも良いと言われていますね。ホトケノザは高血圧予防。スズナ、スズシロは、ビタミンを豊富に含んでいるので是非とも入れておきたい具材です。
蛇足ですが、スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)はジアスターゼという酵素があるので、煮込む前(加熱調理前)に切り口をデンプン質のものに触れさせておくと良いことが起きるかもしれませんね。因みにハコベ(ハコベラ)は古くから知られる薬草(民間薬)です。あと、ホトケノザといのは、食用のキク科(別名タビラコ)のものと有毒のシソ科(別名サンガイソウ)のものが同じ名前で呼ばれているらしいです。紛らわしいので注意が必要ですね(~ω~;)))
とにかく、冬のこの時期に目にも鮮やかな生命力あふれる緑色であり、栄養も豊富で、食養生にもなる。理にかなったとても良い食べ物だということです。七草粥に限らず、出来合いのものやレトルト、乾燥品などではなく、少し大変ですが、可能な限り生のものを調理して食事をしてください。ビタミンや生の酵素は加工(特に加熱)されると壊れたり、失われたりしてしまうので...(´・_・`)
これが出来上がった作品です!!
まずは、目で召し上がってください。 味は...ご自分でお作りになってご賞味ください。(笑)