(質問3)西洋医学療法との違い

● 慢性病の場合
西洋医学療法では、一人の患者さんが色々な症状を持っている場合
 例えば、頭痛なら鎮痛剤、生理周期異常ならホルモン剤、 便秘症なら下剤、という様に症状ごとに数多くの薬を服用することになりますし、服用している薬で便秘を起こす可能性もあります。

 漢方医学療法では、数種~数十種の生薬を調合した漢方薬で、色々な症状が改善されます。
それは、五臓六腑のどこかで、健康を維持する気・血・水(津液)のいずれかが不足しているか・停滞しているか・過剰になっているか、で症状が出ていると考え、これを改善する生薬・漢方薬を服用することで、気・血・水の巡りが正常になり、色々な症状が改善されます。
例えば、病因(病気の原因)に血の不足が考えられる場合、 血を増やす生薬の『当帰』や増やした血を表面や内側に巡らす『桂皮や芍薬』を用いると、腸の筋肉にも血が巡れば便秘が改善され、頭や子宮に血が充分巡れば、頭痛・生理不順も同じ漢方薬で徐々に改善されていきます。そして、続けて服用することによって症状が出にくくなり、予防や健康維持にもつながります。

不老長寿ではありませんが、体質的に弱い所を常に補ってくれますので健康維持薬として、また再発の予防にと 続けて服用されている方々も多くみえます。

● 急性病の場合
運動会の練習の後その日の夕方から発熱した場合、漢方医学では普段より余分に肌肉を使い肌肉を養う脾胃に負担がかかり発熱したと考え脾胃を補う小建中湯という漢方薬を服用することによって、熱が下がると同時に元気も回復してシャキッとします。
またプール(肌肉の疲労)の後に冷たいドリンクを飲んだり氷を食べたりして(胃の冷え)下痢とともに発熱した場合、脾を補い胃の寒冷を温める人参湯という漢方薬を服用する事によって熱が下がり下痢も治まり体もシャキッとします。

西洋医学療法の場合、発熱は解熱剤で下がっても体内の弱った所(疲れや胃の冷え)が補われていないので元気がなく下痢なども続きますが、
漢方医学療法の場合、発熱の原因になった体内の弱った所を補っている為、熱が下がると同時に弱った所がなくなり元気がでて便も整います。